ヘアケア

普段お手入れの仕方について

みなさまが普段からしているシャンプーやトリートメント。

またいつも行っている美容室での何にお答えしていくページです。

わからなかったことや新発見があるかもしれませんよ

髪のお手入れ

一般の方にも美容師さんにも読んでおもしろい、ためになるようなページにしたいと思っています。

そういえば、先日高校生の男の子をカットしてるとき

「最近髪痛んでるんすよねぇ。トリートメントしたほうがいいっすよねぇ?」と聞いてきました。

「うん、冬場は乾燥するし、男の子でもやった方がいいよ。」と応えると「俺、リンスとトリートメントの違いわかんないんすよねぇ。あれってなにが違うんですかぁ?」と彼。

うーん、美容師間では常識でもまだまだわかってない人多いんですよね、この問題意外と。

ということで今回のテーマは!「リンスとトリートメントの違い」

簡単にいえば、リンスは髪の保護剤でトリートメントは髪の栄養剤と思っていただければわかりやすいですね。

リンスには髪の表面にくっついて外部の刺激から髪を守る働きが備わっています。あとはくし通りを良くすること。髪のガードマンですね。

対してトリートメントは髪の栄養素であるケラチンやアミノ酸などのたんぱく質などが多く含まれていて、髪に栄養補給してくれるものです。まぁ分かりやすく言えば髪のご飯とでも言いましょうか。ですからいかに髪の中に吸収させるかが問題です。よく美容師が時間を置いてくださいね。とかタオルで蒸してくださいね。とかいうのはそのためなんです。リンスの場合は表面についてくれればいいのでそんなに時間を置かなくてもいいんです。順番的にはトリートメントして栄養補給させてから、リンスで保護するのがベストですよ。

あとコンディショナーと言うものもあります。それはリンスとトリートメントを掛け合わせたものと考えればいいと思います。二つのいいとこ取りですね。でも言い換えれば、どっちつかず・・・・美容師の立場から言えば、中途半端かなとまぁ使い方を間違えないで、しっかりケアしましょう!

髪のコンディションが悪いとヘアスタイルも絶対決まらないですよ。ここ重要でっす!!


髪はいつ作られる?

今回は「髪はいつ作られる?」というテーマです。

のべつまくなしに伸びているようで実は法則があったのです。肌は夜作られるということは皆さんもご存知ですよね。ですから睡眠は充分とることが美容においてはとても大切なことなのです。

そしてなんと髪も夜作られるのです。頭皮も肌の一部ですから新陳代謝の一番活発なのは実は夜なのです。だから最近は朝シャンプーはやめましょうなんて、雑誌でも盛んに取り上げられたりしています。夜汚れたままにしていると頭皮についた脂やよごれで、代謝が活発に行われなくなるおそれがあるのです。肌に例えれば、メイクを落とさないまま寝てしまったらどうなるのか・・・考えればわかりますよね。

朝シャン派、特にムース、ワックスなど整髪料を使用している人は、夜シャンプーして頭皮を清潔に保つように心がけましょう。そして朝は濡らすだけにしてなるべく夜洗うように心がけてください。

それから余談ですが、朝の急がしいときに行なうシャンプーは総じてすすぎが不十分になりがちです。すすぎが不十分だとどうしても頭皮に洗剤成分などが残ってしまう危険性があります。それが頭皮や髪にダメージを与える一因になっているとも考えられています。ですからそういった観点から見ても夜の余裕のある時間にマッサージするように頭皮を洗い、充分に洗い流せるようにしてください。そして頭皮頭髪に優しい成分で作られたシャンプー、トリートメントを使用しましょう。ワンポイントアドバイスとしては、ボトル後ろの表示成分にミネラルオイルやパラフィンもしくは流動パラフィンという成分が入っていたら避けた方が賢明かも知れません。それらは石油から取られる成分のため、頭皮頭髪に残ってしまうことが多いからです。肌が敏感な人はそれらの成分に反応してしまう怖れがあります。気をつけましょう!

つむじ・・・

皆さん人間にはなんでこうなってるんだろうという所や、形状など不思議な部分がありますよね。まあ人間に限らず生物全般に言えることなんですけど。そんな以外と知られていないことの一つ、つむじについてお話しましょう。

頭のてっぺんにあるつむじは何であるのか知っていますか?これは意外と知らない人の方が多いんじゃないでしょうか?

実は雨などで濡れたときに水がたまらないよう落ちるようにするためのものなんだそうです。ちなみに猫や犬などは首につむじがあるらしいです。私達美容師にとってはつむじや毛流れはヘアスタイル作りに大きな影響を与えます。あんまり毛流が強いとスタイル作りも苦労するものです。なんでもほどほどがいいですね。

それから趣旨とは違いますが爪の話題です。

手や顔に相がある様に、爪にも相があるのをご存知でしょうか?

爪も人と比較すると全く違う形ですよね。さぁご自分の爪を見てみて下さい。爪の形が丸いか四角いか。 丸型の人はお洒落で社交的、遊び好きで勉強や家事が嫌い。でも愛情豊かでムードに弱いみたい。四角型の人は几帳面で事務的な事が得意、勤勉でお金を貯める。だけどちょっと短気で上司と争って出世は無理みたい。なんて事が解るそうです。

爪が固い人は手先が器用!大きい人は態度も大きい!とか。調べてみるとやはり、指先を使うお仕事の方は爪が固かったですね。私達も固いです。爪も指先の感覚を鋭くする役割を担っているんですね。

パーマのしくみ

今回は私達美容師の専売特許であります「パーマ」について書きたいと思います。

何気なくかけてるパーマはどんな作用でああいうカールを作っているのかなんて知る人はいませんよね。そもそも髪の内部は分子同士がシスチン結合といった側鎖によって繋がった間充物質などで構成されています。そのシスチン結合を一旦そのシスチン結合を切断し、毛を軟化と呼ばれるフニャフニャの柔らかい状態にし、その髪の毛をロッドの形に癖付けし再度繋ぎ合わせることでウェーブやカールができるのです。

コールドパーマと言われる2浴式のパーマ剤が美容室では一般的です。最初に塗布する1剤はアンモニアなどのアルカリ剤に作用してキューティクルを開きます。そして浸透した還元剤が毛髪内部のシスチン結合を切るのです。2剤は過酸化水素水などの酸化剤の働きによって切断されたシスチン結合を再度繋ぎ合わせるのです。

結構化学的でしょ?

このような複雑なことが頭の上で行なわれてパーマはかかっているんですよ。一般的には硬い髪の毛の人はかかりにくい傾向にあり、くせのある人はかかり易いようです。水分の吸収率の問題だと思われます。

パーマのしくみわかりましたか?次回はパーマ剤の種類なんかを分類してみたいと思います。

髪はなぜ染まる?

カラーはどうして色がはいるのでしょうか?

メカニズムとしてはまず一剤に含まれる「アルカリ剤」「界面活性剤」が髪をブリーチ(メラニン色素を分解)します。そして一剤に含まれる色素と2剤に含まれる過酸化水素が毛髪内部で発色して色がはいるのです。これが一般的なアルカリカラーの仕組みです。だから2つの異なる作業が同時に髪の中でおこなわれているのです。

当然自分の色素を抜けば抜くほど明るくカラーができます。しかし色素がなくなり、それと同時に髪の栄養分である間充物質が抜けてしまうので脱色すればするほど痛みやすい状態になってしまうのです。そして同時にカラーの持ちをも悪くしてしまうのです。

だからカラーした直後から一週間ぐらいは集中的にトリートメントして髪を保護してあげることが大切になるんですよ。そうすることによって色の持ちもぐんと良くなりますよ。皆さん覚えておいて下さいね。


ヘアカラーの明度と彩度

前回はカラーの仕組みについて勉強しましたが、今回は明度と彩度の関係について勉強しましょう。

そもそもカラーは一度脱色してもとの色を明るくしています。これが明度です。そしてカラーの持っている色素が入ります。これが彩度です。ですから白髪染めのように濃く色素を入れる場合、明度が低く彩度が濃い訳です。逆にかなり明るくしたい場合は明度が高く彩度が薄いんです。ですから明るいんだけど色をしっかり出したいということはひじょうに難しいことなのです。

明度と彩度はある程度比例するといえるでしょう。ヘアカラーでは補いきれない色などは彩度のみを持っている酸性カラーやヘアマニキュアなので、重ね塗りしたりして出していきます。そのときはベースの色を脱色して明度をかなり白に近い状態に上げてあげると色が綺麗に映えます。ただ、そこまで脱色すると髪の栄養分なども抜け落ちてしまうので、とても髪の状態は痛みますしも色持ちも悪くなります。のでこの方法は一般的ではないですね。

色もバリエーションは非常にあるのですが元の毛の色の状態があるのでその辺の兼ね合いを考えながらカラーを決めていくのが私たちの仕事なのです。カラーは知れば知るほど奥が深いものなんですねぇ。

この時期のヘアケアーについて

やっと春っぽい風を感じられるこの頃になってきました。

花粉症で悩まされるじきでもありますが、季節の変わり目はお肌や体の調子も微妙に変化してくるものです。当然髪の毛も変わります。

まずは外的刺激が変化してきます。冬は暖房などで乾燥しがちな環境でしたが、今度は紫外線によるダメージの刺激へと変わってきます。冬の間あまりケアーをしていないと既に水分減少毛になっている可能性があります。

そこに持ってきて今度は紫外線が強くなります。するとどうなるのでしょう?そうです、加速度的に髪の痛みが進むのです!だから季節の変わり目は特にケアーを集中して行なう必要性があるのです。特にロングヘアーでヘアカラーをしているアナタ!そう。アナタですよ。髪は長ーい友達と古いコマーシャルでも言っていました。お友達は大切にしましょうね。

ケアーの方法としては日常的にやっている自宅でのトリートメントの放置時間を延ばしてあげる。流さなくて良いアフタートリートメントを使用する。UVケアーの付いているブローローションなどで保護してあげる。などが有効的。特にお風呂でのトリートメントを10分以上置いてあげることは特に効果的です。油分の多いトリートメントは分子が大きいので髪の中に浸透する速度が遅いからです。心がけてください。

それから美容室に行って専門的なシステムトリートメントで集中ケアーというのも効果絶大!この時期何もしないでいるのは髪にとって自殺行為に等しいんです。しっかりケアーしてこの時期を乗り越えましょう!

トリートメントとリンスの違い

さて今回は最近多くの人に質問を受けることで、シャンプーとリンスとトリートメント、コンディショナーの違いを書きたいと思います。皆さんこの4つの違いを完璧に言える人はいますか?いたらその人はかなりの美容通です(笑)

まずシャンプーですが、これは誰でも知っている通り頭皮頭髪の洗浄剤ですね。そしてリンス。これがトリートメントと混同している人が多いんです。リンスは髪の保護剤です。髪の表面にくっついて紫外線や外的刺激から髪の毛を護るものです。

それに対してトリートメントは髪の栄養剤です。髪の内部にたんぱく質やコラーゲンといった間充物質を補充してくれるものなのです。

そしてコンディショナーというものはその2つの性質を併せ持ったものなのです。一般的にトリートメントはクリーム状のものが多いですよね。ああいったものは分子が大きいので浸透させるにはやはり時間を置いたり、蒸したりしなければいけません。つけてすぐ流してしまっていたら意味がないですよ〜。そしてトリートメントをする時はくれぐれもリンスの前に行ってください。正しいやり方をすればしっかりと効果は出るものです。面倒くさがらずにやって下さいね!

シャンプー&トリートメントについて

今回は私達が身近に使っているシャンプー、トリートメント、整髪剤などに含まれている基材について考えてみたいと思います。

みなさん、これらの物はどういった原材料で作られているか御存知ですか?これらの製品は水、油、界面活性剤、補助剤でできているんです。化粧品と呼ばれる物はほとんどこれらの物の配合割合が変ってできています。補助剤と呼ばれる物を分かりやすくいうとビタミンやミネラル、ケラチン、コラーゲンなどという補助的に髪や皮膚に栄養などを与える物質や、香料や色素などのことを指します。

よくPプロテイン配合とかいう謳い文句がありますよね。しかしこれらの物質はあくまで補助するもので、大部分は後の3つの水、油、界面活性剤で出来ています。補助剤にしても何%入っているとかは表示されていません。一滴入ってても90%入ってても同じPプロテイン配合なのです。

話は元に戻りますが、近年成分表示が義務付けられたものの、製品の裏を見てもなんのこっちゃ?というほど訳がわからない名前が羅列されていませんか?

そこで皆さんに最低限これくらいは覚えていて欲しいということを解説します。

水は大体のものは精製水が使われています。しかし、油と界面活性剤には大きく分けて三つの精製由来の物質が使われているのです。油でいえば「鉱物油」「動物油」「植物油」に分かれます。鉱物油は流動パラフィン、動物油はラノリン、植物油はホホバオイルなどがよく使われております。ここで考えていただきたいのが「鉱物油」です。鉱物とはなんでしょう?それは石油精製して作られる油のことなんです。これが最近問題になりつつあるのです。ラウリル硫酸〜なども高級アルコール系と呼ばれる石油由来の物質です。アレルギーの方や肌の弱い方などはこういったものが含まれる製品よりも植物系基材配合のものをオススメします。美容室で売っているものの多くはドラッグストアーなどで売られているシャンプー、トリートメントなどよりも値段が高いですよね?それはこの基材が安全なもので作られているからなのです。プラス補助剤も良いものが多く入っています。ですから長い目で考えると少々高くても安全なものを使用したほうが体にも髪にもいいことなんですよ。

トリートメントの仕方について

乾燥する季節がやってきました。夏のダメージも残っているので、この季節はぜひトリートメント強化月間にしていただきたいものです。ということで、今回は正しいトリートメント方法をご教授してぜひ髪を潤わせていただきたいと思います。

トリートメントというものは大体のものはクリーム状になっていると思います。クリーム状のものをそのまま塗布して時間を置いても実はなかなか浸透しないんですよ・・それを一旦もう少しトロトロの状態にしなくてはいけません。それを私達の業界では乳化と呼んでいます。

それでは乳化するにはどうすればいいのでしょうか?一番簡単な方法がタッピングと呼ばれる技法で、これは毛を両手で軽く叩いて乳化を促す方法です。やり方としては、髪が短い人はトリートメントを髪にまんべんなくつけたら両手でピチピチと頭を叩いて下さい。撫で叩いているうちに感触がかなりトロトロヌルヌルに変わってきて髪の毛がつるつるになるのが分かると思います。そうしたらそのまま一分ほど置いてから流します。

ロングの人は、毛を両手で包むようにしながらピチピチやります。ヌルっとなったら同じように置いて流します。せっかくやるならこれをやらなきゃ損。本当に浸透力がよくなりコンディションも違うはず!

コツはヌルヌルになるまでしつこくやること(笑)ただそれだけです。

では今晩からがんばって下さい!